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本当に1000万画素いらないのか?

一昨日、小学校の同窓会(実に41年ぶり!)にでかける直前、講談社から『デジカメに1000万画素はいらない』(講談社講談社現代新書)の見本が10冊届きました。
見本というよりは、もう本番が刷り上がっているということでしょう。もしかすると20日より前に書店に並び始めるのかもしれません。
今回の本は、今までになく書き終えた後も何度も何度も読み返し、そのたびに妙にスッキリした気持ちになります。だからこそ怖いのですね。大きな落とし穴があるんじゃないかと。
迷信や嘘は、あまりに強大になってしまうと、いくら「これは違う」と思っても、本当は本当なんじゃないか、とか考えてしまいます。
同窓会で会った友人が液晶パネルなどを組み立てる工作機械メーカーに勤めていて、その前はデジカメの高画素化競争ではいつも先陣を切っていたようなメーカーC社に勤めていたので、彼に訊いてみました。
「デジカメに1000万画素はいらないという本を出すんだけれど……」
彼は笑って「そりゃあそうだ。1000万画素もいるわけがない」と、あっさり答えてくれました。
現場の人間が言うのだから、やはり間違いはないのだなと、少し安心しました。

細部を拡大して、パープルフリンジがどうのとか、なんとか収差がどうのとかいう論争を繰り広げているマニアのかたがたの中では、今でも「600万画素のデジタル一眼でいいはずがない」という強い信念?があるようです。
しかし、要は「いい写真」が撮れるかどうかなのであって、どんな仕事の場所でも、写真の中身より、虫眼鏡で見なければ分からないような解像度のほうが大切だなどというアホな話はありえません。

ちなみに、その同窓会で、私は撮影係を仰せつかったのですが、室内で談笑する同窓生たちを写すのは30mm/F1.4をつけたK100D(600万画素デジタル一眼)でした。一緒にカシオのFH20という新製品(1000万画素の1/2.3型CMOS)も持っていったのですが、家に帰ってきてから、あまりの画質の悪さに声も出ませんでした。
これだけひどいと、自動顔認識も手ぶれ補正機構も関係ないですね。結局、なんだかんだいっても、明るいレンズと余裕のあるCCDの組み合わせにかなうものはないということを、改めて思い知った次第です。

『デジカメに1000万画素はいらない』(講談社講談社現代新書)。アマゾンでもページができました。
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